横手市増田町の内蔵〈無料開放が嬉しい♪〉
横手市増田まんが美術館に立ち寄ったあと
せっかくなので増田の街並みを散策してきました。
美術館から徒歩で約5分くらいです。
駐車場もあるのですが、混んでいて渋滞をおこしていました。
写真のような造りの木造の古い家が道の両側に並んでいます。
一見、蔵には見えません。
埼玉県の川越の蔵とは違うタイプです。
川越の蔵
川越はいかにも“蔵”といった風情の家が並んでいますね。
『見学できます』といった貼紙があった家におじゃましました。
すでに数名の観光客が見学していました。
おうちの方も親切です。
家の中をズンズン進んでいくと奥に蔵が見えてきました。
蔵の中にはスリッパをはいて入ります。
物置にもなっていますが、蔵の奥には座敷がありました。
見学していましたら、どこからともなくガイドさんがやってきて、説明を始めました。
それによると、
「増田の蔵は全国でも有名な会津や川越などの蔵と違って
“内蔵”といって外からはわからないようになっています。
家の中の奥にあることが多いです。
そして増田の内蔵の場合、多くの場合このように欄間があって座敷になっています。
この座敷にお客様を招いておもてなしをしたりします。
増田はかつては養蚕業が盛んで街も非常に栄えていました。
県内で最初の銀行ができたのも増田です(記憶あいまい→のち調べてみますと現在の北都銀行のことを言っていたと思われます)」
といったような説明を慣れたように簡潔にわかりやすくされ、いつの間にか去っていかれました。
無料ガイド、有り難かったです!
観光客が飽きないように短時間で説明されて、しかもわかりやすく、ためになるような話の連発で終わったらさっと姿を消すというガイドさん。
いいですねー。
ほかの蔵によったときに、さっきのガイドさんをお見かけしました。
ストーブの前でくつろいでいらしたので、町内の方なのかなと推測しました。
当日はあいにくの冷たい強風で外に置かれていたオブジェも繰り返し倒れていたほどでした。
無料で見学できる蔵を3つほど訪問させていただきました。
どの蔵も親切でした。
有料の蔵も2つほどありましたが、無料で開放しているご苦労はいかほどかと有り難く思いました。
角館の武家屋敷や富山県の五箇山など
昔は無料だったのに現在は有料です。
気軽に寄ることはできなくなってしまいました。
維持費・管理費などかかるのでしょうから仕方がないですね。
そんな中
増田町のまんが美術館といい
内蔵といい
無料で見学させてもらえる気前の良さにふと心が温かくなるような気がしました。
続いてほしいな。
それにしても昔は産業も盛んで豊かだった増田町。
けれども横手に吸収されてしまった要因はなんだったのか、考えさせられました。
おもしろ蔵の中写真